2月は恒例のビーチコーミング。季節風が運んでくる“海からの贈り物”を丹念に見て歩く。櫛(comb=コーム)でとかすように海辺を探索するからビーチ・コーミング。今年で3年目になる。
出発地点は毎度のことながら琴の浦・箆津海岸。黒川右岸の河口から東に向かって歩くことにした。去年はここに生ゴミがぶちまけられていたが、今年は見当たらない。なんともレベルの低い環境改善だけど、逆よりはいい。
それにしても海岸が汚い。黒川と勝田川に挟まれているから、葦クズなどの植物ゴミが多いのはわかるけど、廃棄漁具や石油製品ゴミが多すぎる。
勝田川を渡ってすこし行くと、おじさんが金属のヘラのようなものを使って海草を岩からこそげ採っていた。モンバだかヒラだか海藻類は図鑑を調べてもわかりにくくて正式な名称は不明だが、この時期の海草は磯の香が立ち実に美味い。
波打ち際へ近づいて行って5分ほど話をして、おじさんが手に持っていた洗面器1杯分ほどの海草をもらった。たぶん30分以上かかって採ったものに違いない。
おじさんにとっては災難だったに違いない。怪しげな男が4人突然やってきて「この海草は、汁にしたり醤油に漬けて食べたらとっても美味い」なんて言われれば、差し出さないわけにはいかんもんなぁ。
断っておくが、洗面器が一杯になるのを待って近づいていったのでは決してない。ん?たぶん、かな。
▲おじさんにとっては災難だった。「海藻をもらうまでこの場を離れんぞ」そんな雰囲気の前田隊長と田村隊員だ。
侵食されるのを防ぐためのテトラがあるかと思えば、逆に砂がたまるのを防ぐためのテトラもある。その場しのぎとしか思えないおびただしい数のテトラが、何のためらいもなく置かれているのだ。
町外の人に「どこが琴の浦?」って聞かれたとき、町内に住む僕たちは何て答えたらいいのだろう。誰か教えてほしい。
海岸線に住む人たちの命を守る、という目的もあるのはわかるが、それを大義名分にして何でもしていいわけではない。もう少し大きな視点で海岸行政を考えていく必要がある。
何だか固い話になってしまったけど、というわけで今年も、先月あたりからワイワイ言っているように『環日本海流木アート大賞展』をTCBホールで開くのだ。
出発地点は毎度のことながら琴の浦・箆津海岸。黒川右岸の河口から東に向かって歩くことにした。去年はここに生ゴミがぶちまけられていたが、今年は見当たらない。なんともレベルの低い環境改善だけど、逆よりはいい。
それにしても海岸が汚い。黒川と勝田川に挟まれているから、葦クズなどの植物ゴミが多いのはわかるけど、廃棄漁具や石油製品ゴミが多すぎる。
勝田川を渡ってすこし行くと、おじさんが金属のヘラのようなものを使って海草を岩からこそげ採っていた。モンバだかヒラだか海藻類は図鑑を調べてもわかりにくくて正式な名称は不明だが、この時期の海草は磯の香が立ち実に美味い。
波打ち際へ近づいて行って5分ほど話をして、おじさんが手に持っていた洗面器1杯分ほどの海草をもらった。たぶん30分以上かかって採ったものに違いない。
おじさんにとっては災難だったに違いない。怪しげな男が4人突然やってきて「この海草は、汁にしたり醤油に漬けて食べたらとっても美味い」なんて言われれば、差し出さないわけにはいかんもんなぁ。
断っておくが、洗面器が一杯になるのを待って近づいていったのでは決してない。ん?たぶん、かな。
▲おじさんにとっては災難だった。「海藻をもらうまでこの場を離れんぞ」そんな雰囲気の前田隊長と田村隊員だ。
◇ ◇
それにしてもここらの海岸には年ごとに人工物が増えている。昔は確かに『琴の浦』だったのかもしれないけど、今は景色のどこを切り取ってもコンクリート製の『コトの浦』。 侵食されるのを防ぐためのテトラがあるかと思えば、逆に砂がたまるのを防ぐためのテトラもある。その場しのぎとしか思えないおびただしい数のテトラが、何のためらいもなく置かれているのだ。
町外の人に「どこが琴の浦?」って聞かれたとき、町内に住む僕たちは何て答えたらいいのだろう。誰か教えてほしい。
海岸線に住む人たちの命を守る、という目的もあるのはわかるが、それを大義名分にして何でもしていいわけではない。もう少し大きな視点で海岸行政を考えていく必要がある。
何だか固い話になってしまったけど、というわけで今年も、先月あたりからワイワイ言っているように『環日本海流木アート大賞展』をTCBホールで開くのだ。